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二次創作ガイドライン

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二次創作ガイドライン 小説・絵・デザイン・作曲などについて SeasideBooks

山川夜高の作品は非営利目的に限り翻案(二次創作)ができます。

作品には原著作者名(山川夜高)、当サイトのURL(libsy.net)または山川夜高が利用しているSNSアカウント、原作タイトルを明記してください。

翻案制作・発表に関する事前または事後の報告は不要ですが、もし教えていただけたら大変うれしいです。

初稿:2017/10/05
改定:2023/06/25


 

二次創作ガイドライン

要点

山川夜高の作中に登場する、作中作自体(架空の楽曲等)を制作することを禁じます。

山川夜高の作中に登場する固有名詞(人名・地名・団体名等)を、チョイ役としてあなたの作品に登場させることができます。

1. 二次創作について

山川夜高が作った作品(以下「原作」と呼びます)に対して、それを鑑賞した人は自由に再解釈し、翻案した作品を作ることができます(以下、翻案作品を「二次創作」、二次創作の作者を「あなた」と呼びます)。

二次創作の内容に制限はありません。原作にない描写・原作からかけ離れた描写も二次創作では自由に表現できます。

二次創作を発表する際は非営利に頒布してください。

二次創作には以下の3点を明記してください。

  • 原著作者名(山川夜高)
  • 当サイトのURL(libsy.net)または山川夜高のSNSアカウントのうちいずれか1つ以上
  • 原作タイトルまたはキャラクター名

例文:
山川夜高 @mtn_river の小説『これは物語ではない』のザムザを描きました。

二次創作の制作・発表に関する事前または事後の告知は不要です。ですが、もしご連絡いただけたらとても嬉しいです。

禁止する内容

以下の内容の二次創作を禁止します。

(1) 作中の創作物を直接的に表現した作品

創作物としてのメタレベルが、小説作品のキャラクターと同レベル以下にある作品の制作を禁じます

言い換えると、「作中のキャラクターが創作した、または参加している作中作自体」を創作してはいけません

  • 音楽家のキャラクターが作曲した楽曲そのものを、小説の描写などから想像して二次創作する行為を禁止します(例:ロックバンド Drive to Pluto の楽曲を想像で作曲したり、アルバムジャケットのデザインをすることを禁止します)
  • 同様に、画家のキャラクターが制作した絵画として作品を制作する行為、小説家のキャラクターが書いた小説を制作する行為、俳優のキャラクターが出演している作品の脚本を制作する行為 などを禁止します。
  • 作中でキャラクターが鑑賞している作中作や、作中作の作中作などの創作も、同様に禁止します。(例:『これは物語ではない』作中に登場する小説および映画作品『汀線』の創作を禁止します)

一方で、例えばドラマの劇伴のように、作中のキャラクターは感じることができず、作品の鑑賞者しか知覚できない作品を制作することは問題ありません

問題のない表現の例:

  • キャラクターや、キャラクターを描いた小説・絵などの場面から着想を得て、作品を制作することは問題ありません。
  • 例えば、小説作品や小説内のある場面の、コミカライズ・絵画化や、その場面で流れていそうなBGMを制作することは問題ありません(キャラクター自身を描画した漫画や、キャラクター自身を表現するBGMは、作中のキャラクター本人には知覚されないため)
  • 同様に、キャラクターに対してテーマソングを作成することは問題ありません(例:ロックバンド Drive to Pluto メンバーの秋山聖をイメージした楽曲を作曲することは問題ありません)
  • 作中作を鑑賞した感想を表現することは「作中作自体」に該当しないため、問題ありません。
    • 最もややこしい例を考えると、「小説『Solarfault, 空は晴れて』登場人物の小説家・森澤晴記がロックバンド・SIGNALREDSの楽曲を聴いた感想を綴った森澤晴記の一人称視点小説(作者が「あなた」である小説作品)」はOKですが、同様の状況を「森澤晴記が書いた小説作品」として制作することはNGです。
    • ただし、登場人物が頭の中で想起した意識と、登場人物が記述した文章(小説作品)を区別することは時に非常に困難です。判断に迷う場合はご連絡ください。
(2) その他、下記に該当する作品
  • 法令に違反する作品
  • 公序良俗に反する作品
  • 営利目的で制作された作品
  • 山川夜高および第三者の知的財産権、肖像権、プライバシーの権利、名誉、その他の権利や利益を侵害または侵害を助⻑する作品
  • 自身が権利を有していない作品と、原作をかけ合わせる作品
  • 政治または宗教の思想を含む情報を発信または勧誘する作品
  • ネットワークビジネスに関する作品
  • その他、山川夜高および第三者が迷惑、危険を感じる可能性があると山川夜高が判断する作品

私には作品の好き嫌いがあるので、あなたの二次創作を楽しめないかもしれません。しかし禁止内容に接触しない限り、どのような内容でも、あなたの二次創作(あなたの解釈)があることを許容します。

 

2. コラボレーション作品について

あなたは、あなたが著作権を有する著作物と私の原作を折衷した二次創作を作ることもできます(以下「コラボ作品」と呼びます)。コラボ作品の内容に制限はありません。

ただし、二次創作で「禁止する内容」に該当する作品の制作は禁じ、公開差し止めを請求します。

コラボ作品の発表時は、以下の内容を併記してください。

  • 原著作者名(山川夜高)
  • 当サイトのURL(libsy.net)または山川夜高のSNSアカウント
  • コラボ作品に使用した原作の作品名
    • 登場人物を使用した場合は、登場人物名

コラボ作品の制作・発表に関する事前の告知は不要ですが、事後に告知をお願い致します (すごく嬉しいからです)。

あなたの著作物、私の原作の他に、第三者の作品を折衷する場合は、必ず事前に原作者全員の許諾を得てください。

 

3. 固有名詞の共有について

要約:あなたの著作物でチョイ役として登場する店名やアーティスト名を考えるのが面倒なとき、私の作品から借用してOKです。

あなたは、山川夜高の作品のなかで「地球上の実在の土地を舞台にした作品」に登場する架空の固有名詞(商標・地名・施設名・著名人や団体の名称)を、あなたの著作物内で、小道具として自由に使用できます。

  • 『これは物語ではない』『Drive to Pluto』など、日本(実在する地域)を舞台にした作品に登場する地名や著名人の人名は自由に使用できます。例えば、あなたの作中で、「日本のラジオ局でSIGNALREDSの楽曲が流れた」描写をすることができます。
    2023/06/25現在の、実在の土地を舞台にした作品
  • 上記の例にない作品、例えば『Cipher』は架空の土地が舞台の作品なので、登場する地名・店名や著名人の名前は使用できません。

あなたの著作物で、私の作品の架空の固有名詞を使用する際は、原作で明記された内容を逸脱しないでください。設定を変更したり、新たな設定を付与しないでください。

  • 例えばロックバンド Drive to Pluto のメンバーの数を増減したり、結成年・活動停止年を変更してはいけません。
  • 「もしDrive to Plutoにメンバーがもう一人いたら」等のあなた独自のアイディアは、あなたの二次創作物として発表してください(あなたが原著作者の作品としてではなく、山川夜高の作品の翻案として発表し、承前「1. 二次創作について」にしたがって発表してください)。
  • もし、作中の設定を逸脱しているのか判断ができない場合は、かならずご連絡ください。

私の作品の架空の固有名詞を借用した際は、あなたの著作物のインデックスページ・本文中・奥付のいずれかに、クレジットとして以下の文意を記載してください。

「(使用した架空の固有名詞)は山川夜高の作品(作品タイトル・URL)に由来します」

例文:作中に登場する「Finedge Records」という名前は山川夜高『Drive to Pluto』から利用しました。 https://libsy.net/dtp

あなたは、私の作品から借用した固有名詞があなたの創作であると宣言・主張してはいけません。

借用時の事前または事後の告知は不要です。ですが、もしご連絡いただけたらとても嬉しいです。


なぜこんなこと書いたのか/なぜこんなややこしい書き方をしたのか

1. 二次創作・2. コラボ作品 について の説明

現行の日本の著作権法では、原作者に許諾を得ない翻案(=巷で言われる「二次創作」)に関する権利の明記がありません。なので、個人的にライセンスをつくりました。

巷には「うちのこご自由にお描きください同盟」のような不文律的な規則しか見当たらないので、相互の権利として明文化してみました。

「作中の創作物を直接的に表現した二次創作の禁止」の説明

ここだけ分かりづらく申し訳ありません。

趣旨としては、「想像は想像のまま、表現されずに各々の頭のなかに留められる領域があってほしい」ため、作中登場人部による創作物を代弁して創作する行為を禁止しています。

「二次創作を許容しているのは山川夜高だけで、作中のキャラクターたちは二次創作やコピーを許容していない」とお考えください。

3. 固有名詞の共有について の説明

参考にしたのはH.P.ラブクラフト作品にはじまる「神話の共有」です。複数の作家がクトゥルフ神話の世界観を共有しているように、「まるで関係ない原作者たちがそれぞれに著作を作っているのに、一部の固有名詞の一致により、背後につながりを感じる」ということが、現代の作品でもあったら面白いのではないかと思います。

ただ、私は自分の著作物の著作権も保護しなければならないので、ライセンスでは重箱の隅をつつくような面倒くさい書き方をしています。本当は気軽に使ってくれたら嬉しいです。不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。

また、私もあなたの著作物から借用していい固有名詞があれば、必要に応じて使わせていただきたいです。こんな形の「二次創作」ができれば、きっと楽しいと思います。どうぞよろしくお願いします。


二次創作ガイドラインの流用

これを読んで、もしご自身の著作物用の「二次創作ガイドライン」を書きたいという方がいらっしゃれば、上記の文章をコピペ・改変して使用できます。

その場合は「二次創作ガイドラインの原案は山川夜高である」旨と、URL https://libsy.net を二次創作ガイドラインを掲載するページに記載してください。


以降は私が「私の作品が二次創作されること」に関する所感です。作品に対する姿勢を書いているだけなので、ライセンスの話はもうありません。

要約: 私は「萌え」「属性」を直接的に描写できません。でも、読者は「萌え」「属性」に依拠した読解が自由にできます。私にはできないので、やりたい方はご自由にやってください。

 

›› 作品の記号化・作品の継承

Author : 山川 夜高

山川 夜高

libsy 管理人。DTP・webデザインを中心とした文化的何でも屋。
このサイトでは自作品(小説・美術作品)の発表と成果物の紹介をしています。blogではDTP等のTIPSを中心に自由研究を掲載しています。
お問合わせは contact からお気軽に。

twitter @mtn_river
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