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今月の活動報告 2024年5月 新刊『ファング』ありますとアピールする聖

新刊が出ました。

  • 新作小説『ファング』発表
  • ネタバレ禁止のため見せられない絵ばかりで、今お見せできるものがない
  • 6月以降ネタバレ解禁

 

いままでの活動報告はタグ: 今月の活動報告 をご覧ください。


小説

新作小説『ファング』を発表しました。無事リリースできてよかった の一言につきます。

『ファング』A5判 40p ¥500(即売会価格) 2024.5.19新刊 キーワード:バンドマン 友情 才能 伝奇 オカルト 1989年高円寺、失踪したギタリスト・ファングを探してベーシストのヒサシは「十字路の伝説」に潜む悪魔と対峙する。架空のロックバンドの伝奇小説。 Webサイトで連載中のロックバンド小説『Drive to Pluto』の関連作品です。 公開済みの小説や、SNSに掲載しているイラストをご覧いただくとより楽しめます。(書籍末尾に案内あり) https://libsy.net/dtp 書影:赤い紙に黒と白を重ね刷りしている。黒は人物のイラストとかすれた文字、白は書籍タイトルの『ファング』をプリントしている。人物は笑いながら手前に向けて手を伸ばしているが、題字が重なって顔が見えない。

『ファング』

1989年高円寺、失踪したギタリスト・ファングを探して、ベーシストのヒサシは「十字路の伝説」に潜む悪魔と対峙する。
バブルの恩恵に与る者と社会からこぼれ落ちた者・才能を持つ者と持たざる者の友情と、青春の終わりを描いた、架空のロックバンドの伝奇小説。

※本作はサイトで連載している架空のロックバンドの小説シリーズ『Drive to Pluto』の関連作品です。
サイトの小説や、SNS @mtn_river@misskey.design に掲載しているイラストをご覧いただくとより楽しめます。(書籍末尾に案内あり)

イントロダクション

ロバート・ジョンソンは1930年に十字路で悪魔に魂を売り渡してブルース・ギターのテクニックを手に入れた。彼は契約の代償に27歳での死を運命づけられた。『クロス・ロード・ブルース』という歌が悪魔との出会いを自白していると囁かれている。
そんなのは全部嘘で、本当はその10年前にトミー・ジョンソンという同じ苗字の別のブルース・シンガーが自分自身の歌に箔をつけるために悪魔と契約したと吹聴して回ったんだ。彼は交差点で悪魔から才能を受け取ったと嘯いた。

「真夜中の交差点にギターを持ってひとりで立て。すると暗がりから黒い大男が現れて、魔法の力をもってお前のギターをチューニングするだろう。」

そんなのは全部嘘で、悪魔と最初に契約したミュージシャンはパガニーニだった。
そんなのは全部嘘だ。

ロバート・ジョンソンだかトミー・ジョンソンだかは2年の間行方をくらまし、帰ってきたときにはギターがものすごく上達していた。それは悪魔に魂を売ったからだ。周りの人はみんな信じた。
そんなのは全部嘘で、2年も特訓すればギターの腕は上達するものだ。

ロバート・ジョンソンが悪魔崇拝に傾倒したという記録は存在しない。
だが人々は十字路に立って中身のない伝説を囁き続けた。

噂話は十字路に沿って大陸を超えて四方へ旅立った。
悪魔の名前はサタンでもロノウェでもなく、もとはハイチのブードゥーの神パパ・レグバという名前だった。それはそもそも悪魔ではなく、アフリカから奴隷として連れて来られた人々に憑いていたアフリカ大陸に住まう古い精霊だった。

だが伝説だけが十字路で囁かれ、北アメリカとユーラシア大陸中の戦火を幾度も逃れながら世界中の交差点を点々と伝って伝説が極東の島国の首都に辿り着いたときには、神だか精霊だか悪魔だかの名前も、27歳で死んだギタリストの名前も、肌の色も真実も旅路のどこかで落としてしまって、

伝説の抜け殻だけがあとに残った。

ブルースの魂がフォークと出会いロックンロールが産声を上げてその血潮がレコードショップの店頭で細分化されたジャンルに溶けて流れ去ったいまとなっても、

伝説の抜け殻だけが魂を求めて十字路に立っている。

 

「クロスロード伝説」「27クラブ」などポピュラー音楽にまつわる「伝説」を題材にした伝奇小説で、オカルト・ダークファンタジー要素と、気持ちばかりに『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)オマージュがあります。

たぶん今までよりもハイゲインなダークファンタジーです。お楽しみいただければ幸いです。

 

通販等の情報はこちら。

『ファング』通販のおしらせ・ほか色々

 

『ファング』関連のイラストは6/3以降、SNS「@mtn_river@misskey.design」に投稿します。


イラスト

『ファング』関連作

『ファング』書影(表裏):ディープマット ルージュ 220kg・黒+白トナープリント 赤い紙に黒と白を重ね刷りしている。黒は人物のイラストとかすれた文字、白は書籍タイトルの『ファング』をプリントしている。表紙の人物は笑いながら手前に向けて手を伸ばしているが、題字が重なって顔が見えない。裏表紙の人物は壁にもたれてそっぽを向いている。

というわけで現状(6/1現在)『ファング』関連で公開できるイラストがありません。手元にはもう10枚ぐらいストックがあるんですけどね

表紙絵のロゴなしverなども、ネタバレ制限期間の終了後に公開します。

 

架空新聞「海辺新聞」新作

極めてしょうもない4コママンガを描きました。
『ファング』を読んだうえで4コマを見ると、極めてしょうもない深読みができます。こいつ……。

バックナンバーはこちら。

海辺新聞(フリーペーパー)バックナンバー

 

自創作らくがき

聖(Drive to Pluto)
https://misskey.design/notes/9ttwhielt7

 

ファンアート

風野湊さん作『すべての樹木は光
登場人物・ユハさんに絡む知らんネコ

https://misskey.design/notes/9syjtrxdws

飲みの席で「見たい」と言われたので描きました。

 

とわなみさん作・創作バンドG.U.L.
Gt. ロアンさん(カフェ店員時代

https://misskey.design/notes/9tieblyos6

おいしいコーヒーと素敵な立地で何回かお店に通い詰めたあとに、「あの店員さん、じつはロックバンドでギター弾いてるんだよ」と教えられて惚れてしまいたい人生でした(妄想)

 

小町紗良さん・有智子さん共同創作 #Samuel_Law
所長(サミュエル・ロウ)、事務員ヴィオラさん、所長と呼ばれてるネコ

https://misskey.design/notes/9to9sutoiq

私は「作中の架空猫」が好きなんですよね。いろいろな猫を描きたいです。

 


 

日記

 

COTD『Submerge』再現ライブに行った

Coaltar Of The Deepers の1998年リリースアルバム『Submerge』再現ライブに行きました(新宿LOFT)

自分がよく行くバンドは、渋谷・恵比寿が多く時々六本木エリア、それから今はなき新木場STUDIO COASTやZEPP TOKYOの思い出があり、実をいうと中央線系のライブハウス(の空気感)はあまり馴染みがありません。『ファング』(高円寺〜中野〜新宿エリア)書いたのに? はい。

LOFTに行くのもこれが2度目ぐらいで、LOFTってこんなんだっけと思いながら、自分の体験ではないにもかかわらず異様な「懐かしさ」を感じました。

 

特に『冬の行人坂』のエクスパンドが良かった……

『ファング』への良いお焚き上げになったんじゃないかなあと思います。

 

 

 

LOFTで演ってる『ファング』(バンド)が見たい人生だった……。


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Author : 山川 夜高

山川 夜高

libsy 管理人。DTP・webデザインを中心とした文化的何でも屋。
このサイトでは自作品(小説・美術作品)の発表と成果物の紹介をしています。blogではDTP等のTIPSを中心に自由研究を掲載しています。
お問合わせは contact からお気軽に。

twitter @mtn_river
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