【究極の選択】
野菜味のタバコ、PM2.5味のタバコ、爆竹と接続しているタバコ、どうしても吸わなければならないとしたらどれにしますか?
(2017/12/14 )
今回の質問「野菜味のタバコ」「PM2.5味のタバコ」「爆竹と接続しているタバコ」について、どれも見当がつかなかったので、考える前に個別に調べてみました。
言葉の定義として、カタカナの「タバコ」はナス科タバコ属の植物を指し、タバコ(草)を使った加工品をひらがなで「たばこ」(漢字で「煙草」)と呼ぶらしいです。質問で「タバコ」と記述されている部分は、加工品の「たばこ」として扱います。たばこは紙巻きたばこと仮定します。
また本記事はただの思考実験です。喫煙の良さや悪さなどは語られていません。
結論から言うと、たばこは既にPM2.5味です。
1. 野菜味のたばこ
野菜とは何か
まずは最初に挙げられていた「野菜味のタバコ」。しかし(ビールが葉物であるのと同様に)タバコはもともと植物の葉でできている。
Beer is made from hops. Hops are plants. Therefore beer equals salad! You're welcome!
Google 検索結果
「タバコ」はナス科タバコ属の植物を指し、タバコ(草)を使った嗜好品がたばこである。たばこの原料であるタバコは野菜なのだろうか? そもそも野菜とは何か?
Wikipedia「野菜」の項目を見てみると、野菜の定義に食用の草本植物
とあった。草本植物とは「木ではない草」の総称であり、農林水産省は「食べられる草」を野菜に分類している。この場合、イチゴやスイカは野菜にあたるとされるが、タラノキの新芽(タラノメ)のように「食べられる木」も野菜に含まれることがあり、はっきりとは分類されていないのが実情のようである。
だが野菜に共通している点は「食べる目的で栽培されている・採集されている」ことだろう。
タバコはどうだろうか。タバコはそのまま食すると中毒を起こすため、食用に向かない。よってタバコは野菜ではない。
ちなみに冒頭で紹介したホップ(アサ科カラハナソウ属)はビールの風味付けのほかに、ハーブや生薬として利用されているらしい。ここまで書いて気付いたけど、ビールの主成分はホップじゃなくて麦だと思う。よってビールはサラダではなく主食と同等なのではないか。
野菜味のたばこを作るには
話を「野菜味のタバコ」の検証に戻す。
タバコが野菜でないことがわかったので、「野菜味のタバコ」を作らなければならない。「野菜味のタバコ」とはいったいどんなものだろう。
世の中には味付きのたばこがある。その製法は (1)乾燥させたあとのタバコ葉に香料を混ぜる方法、(2)たばこに口を付けるフィルター部分に味を付ける方法がある。
野菜味のたばこは、(1)タバコ葉に野菜味をつける または、(2)フィルターに野菜味をつける と出来るだろう。
タバコ葉は専用の乾燥室で乾燥されたのち加工される。生のままだと火がつかないからだ。 (1)タバコ葉に味をつける方法では、タバコ葉に野菜を混ぜるか、香料なしのたばこを匂いの強い野菜と一緒に置いて匂いを移すといいだろう。
タバコ葉に野菜を加える場合、混ぜる野菜はタバコ葉同様に乾燥させる必要がある。しかしタバコ葉と同じぐらい乾燥した野菜は、もはや野菜の味を発しないだろう。
野菜の匂いをたばこに移すのであれば、おそらく密閉した容器に香りの強い野菜と一緒に置いておけば作れる。
「香りの強い野菜」だが、私の頭ではコリアンダーしか思いつかない。出来上がるのはカメムシ味のタバコである。禁煙のきっかけには良いかもしれない。
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(2)フィルターに味をつける方法も考えてみよう。フィルターに味がついているたばこには、フィルターの外側に味を塗っているタイプと、フィルターの中に香料のカプセルが含まれているものがある。それらを野菜で再現するのは難しいので、いっそフィルターを野菜に置換すればどうだろうか?
フィルターの材質は通気性のあるスポンジ状のものか、ストロー状のものであれば機能しそうだ。
この方法での「野菜味」の候補には、スポンジ状の茎を食べるハスイモのほか、適度に固い根野菜をストロー状にくり貫けばフィルターの代用に使えるだろう。
「野菜味」味のたばこ
ほか、スナック菓子など野菜味の商品として売られている乾物をたばこに加えることで、野菜味のたばこを作ることができるかもしれない。しかし、野菜味の商品を味付けに使ったたばこは、本当に野菜味なのだろうか?
「野菜味の商品」は野菜の味ではなく、野菜の味を模した味である。野菜を参考にした商品を「野菜味」と呼ぶからには、野菜味の商品を利用した商品は言わば「野菜味」味である。
野菜味のたばこが参照する野菜の味は一次野菜でなければならない。スナック菓子のような二次野菜を用いたたばこは、野菜味ではなく「野菜味」味の再現である。
「野菜味のたばこ」まとめ
- タバコは野菜ではないから、たばこは野菜ではない
- 香りの強い野菜と一緒に置いたたばこは「野菜味」になる可能性がある
- フィルターに野菜を用いたたばこは「野菜味」になる可能性がある
私はここまで考えたので、あとはこの記事を読んでいるキミが調べてみよう。
2. PM2.5味のたばこ
PM2.5とは
政府広報オンラインによると、PM2.5とは物の焼却や化学反応によって発生する粒径2.5μm以下の微粒子の総称である。この粒子はとても小さいため、肺の奥深くまで入り込みやすく、呼吸器系や循環器系へ悪影響を及ぼす危険がある。
PM2.5と言えば都市の大気汚染により発生するイメージだが、普通にたばこの煙に含まれている。
つまりたばこは既にPM2.5味なのである。
参考:日本禁煙学会 【PM2.5問題に関する日本禁煙学会の見解と提言】日本では国内の受動喫煙が最大のPM2.5問題です
やったーこの項目は簡単に終わった。
3. 爆竹と接続しているタバコ
こちらはYoutubeに先行研究があったので紹介する。
また文章記録ではこちらのブログが興味深い結果を残していた。
これらに関しては一言だけ言わせて欲しい。
室内でやるんじゃねえ
室内だから危険なのではなく室内だと引火するリスクが屋外よりも多い(動画では他の花火に引火する可能性があった)。屋外でも危ないものは危ない。というか花火を顔に近づけてはいけない。また花火を分解加工すると摩擦熱や静電気で引火する可能性があり、とても危ない。
4. まとめ
- 野菜味のたばこは面倒
- パクチー味のたばこは作れそう(要検証)
- ハスイモ味のたばこ、ほか根菜を使ったたばこも作れそう(要検証)
- たばこは既にPM2.5味
- 爆竹と接続しているたばこは危ない
選ばれたのはPM2.5味のたばこでした。
ありがとうございました。これにて閉廷です。