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写真:岡本太郎『太陽の塔』(万博記念公園)

9/6(金)〜9/9(月)大阪に滞在した日記です。

大阪には、子供の頃に家族旅行で中継地として一泊したことはあるのですが、その日はたしか荒天でホテルから出ることができませんでした。

というわけで今回が人生初の「大阪を目的にした滞在」になりました。

滞在中にお世話になった皆様ありがとうございました。


海遊館

写真:海遊館外観とねずみちゃん

大阪在住の友人(水星さん)と海遊館に行きました。

絶対にこれを着て水族館に行きたいと思っていた服で訪問できて良かったです。

▼大はしゃぎの様子

ペンギンなど鳥類や、アシカ・アザラシなど海棲哺乳類の展示も多く、面白かったです。

 

写真:ポートジャクソンシャーク(海遊館)

ポートジャクソンシャーク
日本で見られるネコザメよりも縞々が濃くてかわいい。アメリカンショートヘアみたい。

ポートジャクソンシャークをご存知ですか?? – ブログ「海遊館日記」

 

写真:オオセ(手前)、ネコザメ(奥)(海遊館)

オオセ(手前)とネコザメ(奥)

 

写真:コクテンサンゴトラザメ(海遊館)

コクテンサンゴトラザメ

 

写真:ジンベエザメなどが回遊する大水槽(海遊館)

ジンベエザメ、ほかなんか色々(エイと硬骨魚に対する解像度が急に低くなる)

 

ジンベエザメ(軟骨魚)、イルカ・クジラなど哺乳類は巨大化するのに、硬骨魚が巨大化しないのはなぜなのか疑問に思いました。

2023年11月時点で、海遊館で飼育しているジンベエザメの全長はだいたい6m前後だそうです。

ジンベエザメの全長計測、オウサマペンギン雛の公開体重測定を実施しました! – 海遊館ニュース

 

Google検索によると世界最大の硬骨魚は ヨコヅナイワシ(深海2000m以深に生息する深海魚。全長250cm〜)またはウシマンボウ(発見された最大記録は全長325cm)のようです。

どちらも「いわゆる見慣れた魚」の形からは外れた、特殊な環境で活動している硬骨魚であるように思います。硬骨魚の骨格構造は体長3.5mを超える巨大化には耐えられないのでしょうか?

また、水中の巨大生物としてのニッチはすでにサメ(軟骨魚)や鯨類(哺乳類)が占拠していて、硬骨魚が巨大化するような隙間がなかった、または巨大化する必要がなかった のではないかとも考えました。

色々な疑問を抱きながら生体を観察する充実した時間を過ごしました。


国立民族学博物館

万博記念公園ともども一度は訪問したいと思っていました。

『太陽の塔』の内部の見学は時間がない&暑いなどの理由で見送りました。

文学フリマ大阪の開催時期である9月上旬、万博記念公園は広大かつ暑すぎて色々と無理でした。モノレール駅から民博へ行くまでの道中が非常に過酷でした。

写真:岡本太郎『太陽の塔』(万博記念公園)

 

昔のブログ記事(2018年2月)で岡本太郎作品について少し触れました。(この記事は古いので別に読まなくて良い)

1/9返信「岡本太郎をどう思うか」

 

民博の展示資料数は膨大で「見学は1日では足りない」と聞いていたので、時間に余裕をもって開館30分後着し、閉館30分前に退場しました。

丸一日見学していたわけですが、後半につれて疲労でキャプションが読めなくなってくるので、結局「見学は1日では足りない」と思いました。

写真:シク教経典の展示 キャプション抜粋:「経典は朝起こす儀式とともに開けられ、夜には寝かせる儀式がとりおこなわれる」(国立民族学博物館)

写真:ネコ科の動物(ジャガー?)を造形したと思われる木製の椅子(国立民族学博物館)

 

最近私は宗教学に関心があり(というか「あいまいな理解で片付けていたらバカになる」という危機感から学んでいる)、『インド仏教思想史』(三枝 充悳)などを読んでいました。
→ Scrapboxでの読書メモ: インド仏教思想史 – Seaside Notes

今は『神道とは何か 神と仏の日本史』(伊藤 聡)を読んでいます。
(数年前も読んだはずですが、なんだか読むそばから頭を滑ってしまったので再読)

 

とはいえ思想・教義・哲学およびそれらの変遷の歴史と、市井の人々による信仰の実践(実際の祭事の運用)は変わってくるものであり、それに気付けなかった私は混乱を来していました。

写真:日本の祭事でつかわれる物品の展示(国立民族学博物館)

写真:日本の祭事でつかわれる縄をもちいた物品の展示(国立民族学博物館)

自分は思想・教義・哲学・歴史(を研究する宗教学者・僧侶や、宗教を政治の手段にする為政者の立場)の本ばかり読み、市井の生活を見ていなかったため、理論と実際の運用の差異で混乱していたのだろうと思います。民博で祭事・宗教活動の実践の様々な資料を見学しながら、改めて自分の視点を自覚しました。このあとは五来 重(『日本仏教と庶民信仰』など)を続けて読もうと考えています。

 

写真:世界各国のギターの展示(国立民族学博物館)

写真:世界各国のギターの展示(国立民族学博物館)

写真:YAMAHA エレキギター(SG-2000)と日本のロックミュージックのアルバムジャケットの展示(国立民族学博物館)

自分の関心のある分野なのでとても面白く見学したのは、楽器のコーナーです。

 

写真:エレクトリックマンドリンの展示(ロゴマークが「Givson」)(国立民族学博物館)

インド製のエレキマンドリン。ピックアップを積んだフラットマンドリン自体はやや珍しいけれどまあそこまで珍品では……

 

写真:エレクトリックマンドリンの展示(ロゴマークが「Givson」)(国立民族学博物館)

……って Givson じゃねーか!(本物はGibson

 

写真:1910年代製のGibsonのギターの展示(国立民族学博物館)

1910年代の本物のGibsonも収蔵しています。

写真:1910年代製のGibsonのギターの展示 ヘッドマーク拡大(国立民族学博物館)

ヘッドマークが違う(大はしゃぎ)

 

写真:1960〜70年代製のFender ストラトキャスター、Gibson レスポールカスタムの展示(国立民族学博物館)

右側の黒いギターの Gibson のロゴがほぼ現行品のデザインです。
Givson はデザインを寄せてしまっているのがおわかりいただけると思います。

 

ところで大阪は日本フォークミュージックの重要な歴史的拠点でもあります。先に大阪での隆盛があり、あとから東京の中央線沿線でもフォークが隆盛したという流れでした。『ファング』という小説を書いたせいでちょっとわかります。

 

写真:木製のフレットの琵琶の展示(国立民族学博物館)

ものすごいフレット(?)の琵琶。スキャロップ加工っていうレベルじゃない。

 

演奏の映像なども展示されており、興味深く見学しました。

浜松市楽器博物館もいずれ見学したいと思いました。

 

写真:千里中央駅前の閉鎖した商業施設

ところで、千里中央駅前の雰囲気や、閉館しているビルが非常に良かったです。

自分は多摩ニュータウンの出身なので、万博記念公園あたりのモノレールと団地の風景はかなり落ち着きます。

 

おまけ

万博記念公園の道中の公共交通機関で、後ろから「着飾った東京の人と違って〜」みたいな会話が聴こえてきて、振り向きたい気持ちを抑えました。

確かに私は髪をブリーチして青いハイライトを入れて変な柄シャツを着ている着飾った東京の人でした。

「陰口を叩いている相手がどこにいるか分からないから気をつけよう」という教訓を得ました。


ご馳走

モーニング(珈琲専門店リヴォリ)

写真:モーニングのトーストとコーヒー(珈琲専門店リヴォリ)

 

モーニング(Cafe Tokiona)

写真:モーニングメニューのたまごトースト(Cafe Tokiona)

 

モーニング(浪漫屋)

写真:モーニングメニューの3色トースト ジャム抜きで2色(浪漫屋)

モーニングの3色トースト(バター、ジャム、シナモン)を、私がジャムを食べられないので2色に変えていただきました。ありがとうございました。

 

たこ焼き、ラジオ焼き(会津屋)

写真:たこ焼き・ラジオ焼きとねずみちゃん

いまググったらラジオ焼き(肉とこんにゃくの煮物入たこ焼き)のほうがたこ焼きよりも先に出来たらしいですね?
生地の出汁味が強いので、肉じゃがをおかずに白飯を食べるように、たこ焼きをおかずに白飯を食べるのもこれなら可能だな〜と大阪在住の友人2名に言ったら「それです!」とふたりともに言われました。それだそうです。

 

焼肉

写真:焼肉屋のデザートのブリュレとねずみちゃん

Twitterで長年お世話になっている、はたなかえりさんにお店を選んでいただきました。
おいしい…………!

 

うどん

写真:五目うどん

文フリのアフターで。おいしい…………!

 

駅弁

写真:駅弁「刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り『海』」とねずみちゃん

写真:駅弁の笹寿司

おいしい……! おいしい……!


文学フリマ大阪12の感想

[こ-14]文学フリマ大阪12出店

今回の「文学フリマ大阪12」は、過去最大の出店者数・来場者数により、「シーサイドブックス」にも想像以上に多くの方にお立ち寄りいただき、『Cipher』とフリーペーパー「海辺新聞」の持ち込み部数の在庫がなくなってしまいました。

▼通販の在庫はまだありますので、よろしければ通販をご利用ください。

BOOTH
架空ストア

▼フリーペーパーのバックナンバーはこちらに掲載しています。

海辺新聞(フリーペーパー)バックナンバー

 

できごとピックアップ

・SNS相互フォローの方とお会いすることが出来ました。
開場中は慌ただしくしており、ゆっくりお話ができず申し訳ない気持ちです。
お会いできてとても嬉しかったです。

写真:神戸土産「海のサブレ」とねずみちゃん

とてもシーサイドブックスなお土産も頂きました、ありがとうございます! 青い箔が素敵。

 

・「以前から『これは物語ではない』を読んでいた」という方が来てくださりました。
とても嬉しいと同時に、最近更新が滞っていて申し訳ねえ気持ちでいっぱいです。

現在書いているものは『これは物語ではない』登場人物の好きなバンド『Drive to Pluto』の先輩にあたるバンド『ファング』……という訳のわからない状態になっております。

ただ『Drive to Pluto』や未発表の他作品でフラグを建築or回収しないと『これは物語ではない』を進められないという状況になっており、どうか気長にお待ちいただければと願います……。

 

・Twitterでお世話になっている深夜さんが Drive to Pluto のバンドTシャツを着てくれました。

私(作者)は全身ファイネッジレコーズを着ていたので(宇宙柄シャツ、太陽系柄靴下、サングラス柄の指輪、オプションで偏光サングラス)、DtPのバンドTシャツは着ていないです。すいません……

 

全身ファイネッジレコーズはいまのところ夏服しか持っていないので、次回のイベント(12/1 文学フリマ東京40)の服装はどうしようか考え中です。

【CM】架空のロックバンド Drive to Pluto バンドTシャツは物理に好評販売中!

架空のロックバンド Drive to Pluto Tシャツ 物理に存在(カラバリ多数) ストアで販売しているピンク色のTシャツを着てドヤ顔でコルナサインを掲げる聖のイラスト

架空の物販(SeasideBooks Online Shop)
架空のロックバンド Drive to Pluto の架空のオフィシャルグッズです。


今後のイベント出店について

写真:大川の川沿い、天神橋・中之島方面(大阪市中央区)

12/1(日)開催「文学フリマ東京40」に参加します。詳細は日程が近づきましたらまた当ブログでお知らせします。

 

今回文学フリマ大阪に出店してみて、関西エリアにお住まいの読者・SNSフォロワーも多くいらっしゃることが分かりました。

なので、文学フリマ京都 or 文学フリマ大阪には(毎年は無理かもしれませんが)今後も継続して出店したいと思いました。

 

今後ともシーサイドブックスの作品と、ついでに山川を宜しくお願い致します。

 

滞在中お会いできた皆様にあらためてお礼申し上げます。

Author : 山川 夜高

山川 夜高

libsy 管理人。DTP・webデザインを中心とした文化的何でも屋。
このサイトでは自作品(小説・美術作品)の発表と成果物の紹介をしています。blogではDTP等のTIPSを中心に自由研究を掲載しています。
お問合わせは contact からお気軽に。

twitter @mtn_river
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