のぼりべつクマ牧場
「ぜってー負けねー。クマなんかにぜってー負けねー」
と大口をたたいていたねずみちゃん。さっそく子グマの檻に向かってマウンティングする。
子グマといってもテディベアのように愛らしいサイズではなく、中型犬を超える体躯で、すでにねずみちゃんの手に負える大きさではなかった。
クマの展示エリアは子グマ・成体メス(第二牧場)・成体オス(第一牧場)に分かれている。ヒグマはメスよりもオスの方が体が大きい。ど〜れヒグマなんか簡単にやっつけちゃうもんねとメスの第二牧場へ向かったねずみちゃんだったが、
「あっ思ったよりも多い」
あっけなく闘志は消滅した。
「なんであいつ檻のなかに入ってるの?」
「あまりにも力が強すぎて自ら力を封印しているタイプだよきっと」
「それ強キャラ中の強キャラしかできない描写やんやばいやつやん」
「無理ですねこれ」
「無理ですよこれ」
一応、オスの第一牧場も見てみる。
写真だと分かりづらいが、メスより一回りでかい。
「これ無理ですよ」
VS ヒグマ(ヒグマの不戦勝)
クマ牧場内か、敷地外の山間かは不明だが、ときおり銃声が響いていた。クマの餌に集まる他の鳥獣を遠ざけるための空砲だろうか。
VS アヒル
ヒグマに不戦敗を喫したねずみちゃん。このままでは後味が悪いので、ほかにカモれる相手を探す。
「あ、アヒルいた」
カモではなくアヒルを発見する。このアヒルたちが一口200円の賭けレースを行うらしい。試される大地・北海道は家禽にも過酷な競争を強い、何も知らない観光客たちはアヒルたちの死闘に課金するのだ(家禽だけに)。
出場するアヒルたちには5色の首輪がつけられている。
ねずみちゃんは「せっかくだからBusterの赤のアヒル」を選び、ルチアナさんは「Quickの緑のアヒル」に bet した。(この人達はFGO脳です)
いよいよ……レーススタート!
いけアヒル!
いけバスターの赤!!!
バスターが多い方が勝つんだよ!!!!
俺のクーフーリンオルタは最強なんだ!!!!!