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サイト開設にあたって

category : 当サイトの運営 tags : posted :

このサイトは私の公開アトリエになればいいと思っている。

訪ねればそこにいるし、作品は読めるし、ブログには自由研究めいた与太話があり、それらを見ることができる。
とにかく開かれた場所として、いつでもそこにある状態を目指している。
願わくばこのURLで、10年以上続けていきたい。

 

最初にhtmlでwebサイトを作ったのは小学生の時だった。

「ホームページ 作り方」でググり(ググるというスラングもまだ無かった)、今では更新を停止した「7日で作る!タグ打ちホームページ」(正式URLの http://7tag.jp/ は2010年に閉鎖。執筆時現在、オリジナルの http://www22.atpages.jp/~tokk/7Tag/ と、ミラーサイト? の https://7-tag.com/ が残っている)でhtmlを覚えた。中学のときに家の共用PCが壊れ、中学卒業まで3年間をインターネット無しで過ごし(たぶんこの間にインターネットに触れなかったため、重度のオタクにならなかったんだと思う)(携帯電話はあった)、高校入学後2008年に「やまかわよだか」名義で最初のwebサイトを公開した。

最初のサイトはモバイル用のレンタルスペース mono space で作ったモバイルページで、小説とイラストを掲載していた。画像の投稿にまた別のサービスのアルバム機能を使っていたが、現在はサービスを停止してしまったし、名前も忘れてしまった。そのサービスよりも nano のほうが子ページ作成やアルバム作成に便利だったので、じきそちらに移行した。

最初のサイトのトップページは mono space を使った http://lib.4.tool.ms だったが、結局 nano に一本化し、http://nanos.jp/yodakamr/ に移転したのが1回目の引っ越しだった。http://lib.4.tool.ms の方がアドレスの文字列は気に入っていた。

大学入学頃に、モバイルサイトだけでは不便と感じ、 fc2 でPCサイト https://libsy.web.fc2.com を作成し、以降こちらのサイトをメインに運用した。これが2回目の引っ越しになる。画像ギャラリーには tumblr を使い、ブログまたは子ページ用・イラスト投稿用・書籍作品投稿用、計3ページを運用していた。

それとは別にサイト更新履歴や雑談用のブログも運営していた。 モバイルサイトの時は nano の系列の エムブロ 、PCサイトになってからは jugem を利用した。tumblr も日記代わりに使っていた。

 

という風に今までwebサイトを運営していたため、サービスを併用しすぎてサイトの階層がややこしくなり、閲覧者にも管理人にもやさしくないのでURLをひとまとめにしようというのが今回のサイト移転(ついでに改装)の理由のひとつだった。

サイト移転のひとつの理由は感情的・感傷的な要因である。

 

本日まで様々な人とtwitterで出会ってきた。新しい友達は殆どがtwitterで出会った人で、twitterのタイムラインを見れば彼らが元気かどうか分かる。

しかしtwitterに限らないことだが、webサービスは永遠ではない。連絡先を交換した人を除いて、殆どの人とは、twitterが無くなったときの待ち合わせ場所を約束していない。

インターネットでの生活は、個人のサイトやブログに1対1で訪問する時代から、大手サイトの提供するwebサービス上の広場(twitterならタイムライン)に大勢が集まるようなありかたに変わった。広場のほうがより多くの人と出会えるし、思いがけない興味の幅も広がる。ただし、webサービスはある日潰れてしまうかもしれないし、運営者の方針が変わって過ごしにくい場となったら皆離れていくだろう。誰の意向にも左右されない自分の居場所を確保したいと思った。

さらにtwitterについて言えば、タイムラインの短文は簡潔すぎる。まとまった意思を伝えるためにはブログ等を使うので、そういった長文を発信・保存できる個人の場を整備しておくことは必要である。(webサイトを持っていない・持つまでも無いという人は、 ぷらいべったーふせったー を使用している。使用するツールが多くなると、過去の記録が分散してしまう)

そして短文に慣れると、長文が下手になる。長文的な思考、つまり根気の入った思考が下手になるという意味である。twitterに書いているときは標的のないまま散弾銃を散発しているようで、論の核心にも触れずにちょっと書いて満足して終わってしまう。特にtwitterでは140字の文字制限があるため、投稿される言葉がどんどん140字向けになってしまう。短文のアイディアがアイディアのまま、形にならずに消えてしまう感じがあった。

それからタイムラインは記録に残りにくい。私は twilog を使っているが、話題ごとにソートする機能などはない(ハッシュタグつきの投稿は保存される)。あくまでも過去の発言を検索できる程度の機能にとらえている。

このサイトは私がもう一度文章をきちんと書き上げるための場所になるよう用意した。このサイトはhtml5の文法に添って作られているので、信憑性のある文書としてきちんとこの世に残るだろうし、例えば視力の弱い人が音声読み上げソフトでこのサイトを読むこともできるだろうと思う。

 

以前、当サイトのリンクを貼ってくださった方が、「作品も好きだし、ブログ記事が好き」と言ってくださったのがとても嬉しかった。小中学生のときに友達と一緒にテキストサイトばかり見ていて(先行者 とか!)テキストサイトやテキストサイトの流れを汲んだwebサイト(デイリーポータルZオモコロ)はいまでも好きである。

与太話も真面目なことも継続して書いていきたいと思っている。私は作品として小説を書くが、小説とその他の文章の違いに明確な違いがあるとは思えない。真摯に書いたのならブログでも何でも価値あるものだと思う。

このサイトを長く続けたいと思う。今後共どうかよろしくお願いいたします。

制作:山川夜高 @mtn_river 公開:2017.07.29 ※最後にCMがあります※

要約

  • 「登場人物紹介」の用途は次の2種類に分かれる。それぞれの目的を間違えないように注意する必要がある。
    1. 事前・読み途中・再読時に「人物リスト」をほしい
    2. 読了後に「設定資料集」をほしい
  • 「人物リスト」「設定資料集」ともに要・不要は作品によりけりである。

アンケートの動機

私は普段webで小説を発表しています。
このたび、自身のwebサイトのリニューアルにともない、ユーザーの利便性のために「登場人物紹介」のページを設けるべきか、検討の材料としてアンケートを実施しました。

当初、知りたかったことは以下の2点です。

  • 読者としてはwebで読める小説に「登場人物紹介」がほしいのか
  • 登場人物紹介を読むとしたら、どのような用途で使うのか

ありがたいことにそこそこの投票数をいただけたので、他のwebで作品を発表している作家の参考になるのではと思い、結果と考察を公開いたします。

アンケート方法

方法:Twitterの4択アンケート機能
期間:2017/07/15(土) – 7/22(土)
当該ツイート:https://twitter.com/mtn_river/status/886195930432643072
(以下、このアンケートつきの投稿を「当該ツイート」と表記)

webで小説を発表している作家や、web小説を好む読者のツイッターアカウントによる当該ツイートのRTにより、投票者を集めた。

【アンケートのお願い】オリジナルweb小説の「登場人物紹介」について思うことをお答え頂けると幸いです。

1 ほしい(小説を読む前に読みたい)
2 ほしい(読む途中・読了後に読みたい)
3 どちらでもない・あれば読むかもしれない
4 いらない・あっても読まない

投票結果

1 ほしい(事前):24%
2 ほしい(途中・読了後):29%
3 どちらでもない:34%
4 いらない:13%

853票・最終結果

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(20130721調べ)

文庫本を自分で作る時に便利かもしれない、各社の文字組みの計測結果です。

S60=昭和60年 H01=平成元年
行数x文字数=1ページの文字数 計測した書籍の発行年とタイトル

新潮文庫
16×38=608 H22 発行『ゴッドスター』古川日出男
16×41=656 H20 103刷『変身』カフカ
18×41=738 H08 18刷『新編 銀河鉄道の夜』宮沢賢治
16×43=688 H06 97刷『異邦人』カミュ
13×37=481 H16 28刷『笑う月』安部公房
参考 ほぼ日刊イトイ新聞 – 新潮文庫のささやかな秘密。

集英社文庫
11×35=385 2000年3刷『カメラ』トゥーサン
16×37=592 2003年1刷『テレビジョン』トゥーサン

中公文庫
16X40=640 2003年8刷『プレーンソング』保坂和志

講談社文庫
16×40=640 2010年21刷『ダンス・ダンス・ダンス(上)』村上春樹

岩波文庫
16×39=624 2010年4刷『ペドロ・パラモ』ファン・ルルフォ
16×43=680 2009年73刷『自殺について 他四篇』ショウペンハウエル
15×42=630 2004年6刷『透明人間』ウェルズ

角川文庫
18×40=720 H4 34刷『審判』カフカ

文春文庫
16×42=672 2009年2刷『空ばかり見ていた』吉田篤弘

ハヤカワ文庫
17×39=663 2007年2刷『魔法使いとリリス』シャロン・シン
18×41=738 2012年61刷『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ディック
(後者はトールサイズ版)

光文社文庫
17×42=714 2005年2刷『実験小説ぬ』浅暮三文

創元推理文庫
18×42=756 2008年初版『金剛石のレンズ』オブライエン

数字の羅列では分かりにくいですが、比較してみると各社の傾向がなんとなく分かってきました。
16~17行、一行あたり37~42文字の設定が一番読みやすいようです。

段組みがゆるい分には問題ありませんが、ぎゅうぎゅう詰めになるとそれだけで読みにくくなってしまいます(※経験談 以前作った本を計測したら21×44=924で絶句)

行と行の間隔や紙の余白も読みやすさのポイントですが、それは各自お手持ちの文庫本を開いて確かめてみて下さい。
個人的には、文字サイズが小さくても行間や余白が取れていれば苦ではない印象です。

話はズレますが出版社によって奥付を年号表記とするか西暦表記を用いるかでもブレがありますね。西暦を採用している出版社の方が多いですが、大手新潮文庫は年号でした。
本の縦の長さも各社によって異なるので、並べてみると面白いかもしれません。
「しまや出版」や「ちょ古っ都製本工房」など、同人印刷所で作成した文庫本は、岩波や講談社と同じ高さでした。新潮文庫等より小さいです。

書籍によって特別な段組みをしていることもあるのでこのデータが全てではありません。
(例:『笑う月』『カメラ』は文字数が少ないため、他よりもゆるい文字組になっていました)
だいたいの目安としてご参考になればと願います。

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