毎月1回の「今月の活動まとめ」のブログ更新です。主に作った作品の紹介、イベント参加などの告知事項、日記です。
- 残暑見舞い
- 執筆
- 読書・ゲーム
いままでの活動報告はタグ: 今月の活動報告 をご覧ください。
このブログ記事は毎月1回更新している、山川夜高の当月の活動内容をまとめた記事です。
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作品
絵:残暑見舞い・カシマ
カシマ:小説『シンガロン[DEMO ver.]』登場人物
後述するゲーム『Placid Plastic Duck Simulator』が良かったので描きました。
離岸流は恐ろしい という画題です。
絵:残暑見舞い・明日未
明日未:小説『シンガロン[DEMO ver.]』登場人物
日本海の笹川流の近辺をモデルにしています。あのあたりは砂が白く、水がとてもきれいで、海岸沿いに道路と線路が並走している楽しい区間です。明日未は下越出身で、兄の運転で村上〜山形県境をよくドライブしていました。
紫色の花はシソ科のハマゴウです。服装は無地の白ワンピースにするといかにもイラストになりすぎるので、花柄を散らしました。
この絵はライブシーンを描いた絵とは異なり、プライベートの親密な様子を描こうとしています。明日未が微笑みを向ける対象は明日未の親密な相手(たとえば兄)であり、鑑賞者(あなた)ではありません。
ネットプリント配信
残暑見舞いの絵は2025/8/13〜8/20の期間にセブンイレブンのネットプリントで配信しました。
ブログ更新にともない、再配信を行います。
前回配信時にプリントしていない方は、よろしければプリントをご利用ください。
セブンイレブンのネットプリント・L判・カラー・40円
まで
カシマ:プリント予約番号 17256546
明日未:プリント予約番号 82372051
絵:世界猫の日
松田くん:小説『Drive to Pluto』登場猫
最初は地球を抱かせようとしましたが、どの大陸・島嶼を描くかで地球という惑星に対して国家・民族などの天文学以外の意味が生じるのがいやで没にしました。次に太陽にしようとしましたが暑苦しいので没にし、ひんやりしてそうな冥王星にしました(表面温度-230℃)
ネタ絵・らくがき
ファイネッジ福利厚生(柄シャツ・グラサン手当)
田邊:小説『Drive to Pluto』登場人物
青野:小説『Drive to Pluto』登場人物
所感
田邊→ 『メギド72』のモブにこういう人いたよね
青野→ 半袖が似合わない
今月のねずみちゃん
割と多かったと思います。
窓に! 窓に!
羊(ねずみ)
英語圏で眠れないときに羊を数えるのは sheep と sleep の音が似ているから sheep を数えることで連想的に sleep に繋がるためと言われています。
ここで日本語の「ねずみ」に注目すると、「ねずみ」と「眠り」は音が似ています。
つまり日本語では入眠時に「ねずみが1匹……」と数えることで眠りに導かれる。∴ 羊=ねずみ Q.E.D.
何について調べますか?
日本語のデフォルトのイルカは有名ですが、私は英語圏デフォルトのクリッパー(英名 Clippy)が好きでした。日本国内では知名度がないっぽい。インターネット高齢化による若年世代との知識の乖離か……
裸のねずみちゃんに指定された何かを足していく
たくさんの物品をいただいたり分裂したりで賑やかになりましたが依然として裸のままでした。ご協力ありがとうございました。
小説進捗状況
上に行くほど新しい加筆箇所を示します。8/18頃から心を入れ替えて毎日作業しています。
『シンガロン[DEMO ver.]』ではTrack.1〜3の3章を掲載していましたが、先日4章にあたるセクションを書き終えました。現在は5章にあたるシーンを書いています。(1章やTrack.1といったセクション区切りの表記は、完成版では変更になるまたは撤廃される可能性があります)
4章(仮)はサングラスアロハおじさんにスキンヘッド柄シャツ兄ちゃんが連行されるシーンになります。いったい何場何陽と何生まれのTさんなんだ……
ところで先日、好きな登場人物はいますか? とMisskey(Fediverse)で訊いたらカシマと土家が同率1位で名前を挙げていただきました。投票数の多寡は重要でなく、読者それぞれのご意見ご感想が重要だと理解していますが、それでも『シンガロン』完成版への期待が大きいのだろうと身が引き締まったりそうでもなかったり(本質的に怠惰なため…………)しています。
今後の予定
イベント参加予定
会場・オフラインイベント
2025/9/1(日) 第11回TAMAコミ
(八王子市・東京たま未来メッセ)
配置番号:オ15「シーサイドブックス」で参加します。 → 第11回TAMAコミ(2025/9/21) 会場レイアウト
2025/11/23(日) 文学フリマ東京41
(江東区・東京ビッグサイト)
申込済
2026/1/18(日) 文学フリマ京都10
(京都市勧業館「みやこめっせ」)
申込済
オンラインイベント(ピクリエでの開催)
2025年11月01日(土)12:00 〜 2025年11月02日(日) 11:00
紙本祭7|オリジナル紙の本&紙ものマーケット
申込済
2025年11月29日(土)00:00 〜 2025年12月01日(月) 00:00
みすけっと – Misskey系サーバー合同Web同人誌即売会 –
申込済
作品の在庫がある時には通販でも常時販売しています。
気になる作品がありましたら、ぜひ通販をご利用ください。
通販サイトについて(検討中)
BOOTHの手数料値上げのため、この機会に通販窓口を架空ストアのみにしようか検討中です。
そもそもpixiv運営サービスのBOOTHは、倫理上の懸念からできれば使いたくありませんでした。
正式に架空ストアのみに移行する際は改めて告知いたします。なにとぞよろしくお願いいたします。
日記
東京都写真美術館
総合開館30周年記念 ルイジ・ギッリ 終わらない風景、 総合開館30周年記念 TOPコレクション トランスフィジカル を観賞しました。
コレクション展は初期の写真技術(最初期のカラー写真や彩色写真など)から写真の歴史をひろく学ぶことができ、非常にスリリングな作品が並んでいて、充実した展示でした。
ルイジ・ギッリの作品は、東京の狭い住宅に暮らす自分の立場からすると、撮影された「卑近なイタリアの風景」はそれだけで非常にフォトジェニックであり、あまり我が事としてその卑近さ・身近さを引き受けることができませんでした。
ゲーム
Placid Plastic Duck Simulator iOS版
『Placid Plastic Duck Simulator』というゲームを遊びました。Steam等でもリリースされており、そちらの方が画質が水面のグラフィックや操作性が良いと思うので、Windows環境やコンシューマーゲーム機をお持ちの方はそちらがおすすめです。(Macユーザーはインディーゲームから見放されてる……)
本当はこの作品についてしっかりとテキストを書きたかったが、月末更新のブログのスケジュールに間に合わなくなるので、さわりだけ。
プールに浮かんでいるアヒルを眺めるだけのゲームで、プレイヤーが状況に干渉することは全くできない。私たちにできるのはクリックすること(アヒルをクリックすればそのアヒルにフォーカスし、ステージ内の特定の椅子にクリックすれば定点カメラ視点になる)、そして出会ったアヒルに名前をつけること。
でも、この「名付け」という要素に私は原初の遊びを見た。偶然出会ったアヒルに対して、私が(単純な)名前をつけることで、例えば赤色のアヒルは私が出会ったチェリーちゃんになり、それは私だけのチェリーちゃんだ。
安全(かつだいぶ異様な)箱庭(※)で、なにかの出来事の到来を待ちながら、出会ったアヒルに名前をつけるのは、世界との出会い直しと言っても過言ではなかった。
※:このゲームの良いところは、このゲームが箱庭であることへの自己批判的な視点も感じられる?点。DLCステージの宇宙で外周を回るUFOの視点とか。
DLCの追加アヒルパック「So many ducks」のアヒルたち。自分のお気に入りの見た目&ネーミングは「極上一貫」と「柄シャツ」
あと曲がいいんだ。スクリーンセーバーとして使うのもいいと思う。端末は発熱する。
読書
『文学理論 読み方を学び文学と出会いなおす』
『[クリティカル・ワード]文学理論 読み方を学び文学と出会いなおす』, 三原芳秋/渡邊英理/鵜戸聡=編著, フィルムアート社, 2020
早めに読んでおくに越したことはないタイプの本。ピンクの表紙のジョナサン・カラー『文学理論』岩波書店, 2003は学生時代に読んだはず(内容は忘失……これも早めに読むに越したことはない)
マルクス主義の立場による文芸批評、というかマルクス主義自体よく知らなかったと反省した。
(他方「文化的マルクス主義」という反共・性差別的な陰謀論(存在しない学術主義)があることに注意。日本では反共主義の宗教保守団体が「文化共産主義」という同内容の陰謀論を展開している。内容は、マルクス主義思想が伝統保守主義の社会を破壊しようとしているというもの)
「日本文学」「海外文学」というカテゴライズについて再考するセクションは興味深かった。
1. 「日本文学」と言うとき、そこには国家(日本国)・民族(日本人)・言語(日本語)・文化(日本文化)の四位一体が見られるが、これは近代ナショナリズムのもとに作られた理論にすぎない。たとえば在日コリアンが日本語で書いた小説は「日本語文学」と呼ぶべきだ。くわしくは小森陽一『〈ゆらぎ〉の日本文学』NHKブックス, 1998を参照とのこと。
2. 海外文学のなかでも、たとえばアラビア語は言文一致ではない。そのためアラビア圏の諸国はアラビア語で書かれた文学を翻訳を介さずに読めるが、文化や口語は各国・各地域で異なるので、アラビア文学と一言にくくれるものではない。こういう事情をはじめとしたさまざまな外国語の事情についても無知だったので興味深い。(この段はメモをとっていないのであいまいです)
クイア批評についてもとりあげられていたが、そのなかでもアロマンティック(愛さないこと)に対する批評が全く不足し、書かれていないことだけは不満だった(書かれなかったことを発見するのも批評の役割だ)
アロマンティックを描いた(描こうとする)作品も、アロマンティックを発見する批評も全然足りないことを再認識した。
もうひとつ欠点を言うと、(横文字交じりの縦書き本なので処理が難しいことを承知しつつも)なんか組版がうっすら汚かった。誤字も見られ、納期の余裕がなかったのだろうかと邪推。
『ナンバー9ドリーム』
『ナンバー9ドリーム』, デイヴィッド・ミッチェル, 高吉一郎 訳, 新潮クレストブックス, 2007
絶版…… 原著は2001年発売。作中の風景は1996年〜2000年ごろの東京か。ポケベル、PHS、携帯電話が広く流通していない時代の日本をイギリスの作家が描いた小説。
自分は海外文学が好きだ。(というか日本国内の新刊小説はほとんど読まない)とくに長編海外文学を一気飲みのごとく一気読みしたとき感じるハードな充足感はほかの鑑賞体験や娯楽には類を見ないと思っている。小説を読書する充足感に感覚が一番近いのは、散歩・旅行・放浪のたぐいだろう。この小説はハードな流浪だった。他人の長い夢(ときに悪夢)を見ているような……
作中で音楽やレンタルビデオ屋を取り扱っていながら、日本国内の当時の流行歌について全くノータッチで話が進み(時代設定的にモーニング娘。なんかがどこかしこで掛かっているはずなのに)、それで違和感なくゼロ年代東京の物語が進行するので、主人公がヒットソングに興味がなければ聴こえないことにしてそのまま書き進めていいんだと学びを得た。(主人公はずっとジョン・レノンに傾倒している。p.520あたりの交歓は泣きそうになった)
私は日本のフィクションにおけるヤクザが美化されすぎていることを危惧しているが、本作のヤクザは巨悪として容赦なく描かれている点もよかった(巨悪として美化とは逆方向にファンタジーとして扱われているが)
本書が日本に翻訳された2007年時点では、日本ではまだこの小説をただの悪夢として読めただろう。本書からやや無理やりにメッセージを読み取るなら「個人の努力では『東京』という巨大な構造を覆すことはできなかったが、地殻変動のまえには『東京』も無力」というメッセージを読み取れたが、2011年の東日本大震災を経て読むと、結局「東京」の構造は、他の街や他の街に住む人々の犠牲や献身を養分にしながら揺るぐことがなかった(新型コロナウィルス肝炎大流行後も同じく)。
優れた海外文学を精力的に翻訳出版してきた新潮クレストブックスのラインナップは大好きだが、他方『週刊新潮』で外国人差別のコラム記事を掲載したことには失望している。海外純文学などの芸術部門では儲からないことは予想できるが、それにしてもダブルスタンダードが過ぎないか。
(記事:2025/8/28 『週刊新潮』差別コラムをめぐる応酬で、作家・深沢潮さんが新潮社の対応に失望し、同社と決裂 Yahoo!ニュース)
本日の数曲
初めて聴いたthe band apartが『街の14景』(日本語歌詞に転向した1作目)だった。変なタイミング。
このアルバムがアルバム1つで大きな作品になっていることがすごく好きだ。
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![絵:「残暑お見舞い申し上げます」洋上でアヒル型フロートに乗せられて沖へ運ばれるカシマ(創作バンド 環-Tamaki- メンバー・小説『シンガロン[DEMO ver.]』登場人物)、浮輪の上でくつろいでいるねずみちゃん](https://libsy.net/wp-content/uploads/2025/08/20250812_kashima_s-640x480.webp)
![絵:晴れた海辺で白い日傘を差している明日未(創作バンド This Earth Is Destoyed メンバー・小説『シンガロン[DEMO ver.]』登場人物)](https://libsy.net/wp-content/uploads/2025/08/20250813_asumi_s-480x640.webp)


![9月21日(日)開催・第11回TAMAコミ 配置番号:オ15 「シーサイドブックス」のサークルカット絵:緑のベースを抱えて汗ばむカシマ(小説『シンガロン[DEMO ver.]』登場人物)、肩に乗るねずみちゃん](https://libsy.net/wp-content/uploads/2025/08/20250921_tamacomi_seasidebooks_1sp_with-space-number_s-507x640.webp)