マシュマロ(匿名投書サービス)で頂いたメッセージへの返信です。
こんにちは! 新作がつねに一番の傑作になるように頑張りたい所存です(月並みな感想)
— 山川夜高🏖 (@mtn_river) July 31, 2022
これだけだと酷いので、気になる続きはWebで(リプツリーへ→)#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/Yf5FFbEoqt
自分の中で「傑作」を決めると、私がその「傑作」のレベルで満足し、新作がそれを上回る出来にならない気がするので、傑作と断定することにはためらいがあります。
という前提で、今までの気に入っている作品の振り返りを軽く。
小説
『これは物語ではない』- act.5 『眠りに着くまで』
https://libsy.net/disstory/act5-06
公開当初は1〜13ページを切れ目のない1ページに収録し、「これが『ページめくり』のない『Web小説』であり真に『リニア』な文章だアッハッハ」と悦に入っていましたが、まあ読みにくい・理解できないと不評でした。
例えばp.4で「ホズミに語る高田のセリフ(ホズミの一人称視点)」はそのままシームレスにp.5の「高田の一人称視点の地の文」に接続していました。ページ分けしたほうが良かったのか、以前のままの方が良かったのか、作品としてはわかりません。しかし作品発表当時(2016年)はフィーチャーフォン用のWebサイトとPC用のWebサイトを分けており、フィーチャーフォン用のサイトには入力可能な文字数のバイト制限があったので、フィーチャーフォン用サイトのみ技術的な都合でページ分割しました。その後PCサイトで読書している方から「理解しがたい。知らない前衛舞踊を鑑賞しているようだった」という感想を頂き、フィーチャーフォン・PCサイトを統合した際にページ分割を行いました。
気に入っている点(そして不評の原因)である、各キャラクターの一人称視点と「地の文」三人称(と地の文に噛み付くメタ的な一人称視点)が長尺回し的につながる文章のせいで、本作では各キャラクターの視点・意識の個別性があいまいになります。これで「渦中のすべての人を海に溶かしていく」的な、なんか大いなる海的ななんかを予感させる感じになっています(読者が読み解くものは読者だけの感想なので、私からはなんかこういうふわっとした言い回ししかできません。決して語彙をサボっているのではなく……いやでも、こういう「ふわっとしか」言えないものをなんとか書きたいがために長文の小説を書いているので、要約に失敗するのは仕方ないことです)
一人称視点と三人称視点の混在は小説初心者は絶対にやってはいけない・やったらヘタクソ認定されるポイントです。これをやると本当に読みづらくなり危険なので真似しないでください。
ちなみに文中で名前は出ていないけど登場している隠しキャラクターが数人います。過去作と照らし合わせて探してみると楽しいかもしれません。なんで小説で隠れミッキー探しみたいなことをさせてるんでしょうか?
『Cipher』
傑作かはさておき、明らかに私の作品制作の転換点のひとつになった作品です。
制作に至った経緯や作品の意図など、詳細はライナーノーツをご覧ください。
https://libsy.net/cipher/liner-notes
「鑑賞者によって感じ取るテーマが様々で、引き出しが豊かである」かつ作品としては「読者に解釈を丸投げするものでなく一定の方向を向いている」ので、「強度」の強い作品です。例えば写真家の読者からは「人間は光によって知覚するから物が見える。万物が光であると改めて思った」という感想を頂きました。(photoの語源は「光」です)
今書いてるやつ
いつ書き終わるのでしょうか……公開がたのしみですね……
絵
絵は新作の方が確実に出来が良いです。デッサンは描くたびに上達するので。
とりあえず上半期はこちらです!
#2022年自分が選ぶ今年上半期の4枚
— 山川夜高🏖 (@mtn_river) June 30, 2022
🌹🤍
🏙😄
前半は背景、後半は表情をがんばりました pic.twitter.com/jfbUZygPYa
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投稿ありがとうございました!