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『ミッドサマー』を観ました。本当に出来の良い作品だったし、鉄は熱いうちに打ちたいので感情が新鮮なうちに感想を記します。(と言いつつ感想を書くのに1週間かかりました)

私は映画評論家ではありません。この文章は私が友人に対して書いた「私の感想」に過ぎません。

映画『ミッドサマー』 監督・脚本:アリ・アスター, 2019
https://www.phantom-film.com/midsommar/

2020/02/29 てにをはや記号を修正しました。末尾に面白かった他の方の感想へのリンクを追加しました。

新鮮な感想を発表することを目的にしているため文章は箇条書きで未整理です。

前日に監督の前作『へレディタリー/継承』も観たので、そちらとの比較も行います。なので本記事では『ミッドサマー』と『へレディタリー/継承』両方のネタバレがあります。

日本での劇場公開から3日目に映画館で観ましたが、もう本当に怖かったので、正直なところ二度とこの作品を見返したくありません。またパンフレットも売り切れのため購入できませんでした。幸い公式サイト内にネタバレ有りの作品解説ページがあったため、そちらを読んで人名などを思い出しました。この感想を書くために作品をもう一度見に行くことはありません。(怖いんだよ!!)

↑上映を終え、映画館を出た直後にツイートした新鮮な感想(悲鳴)

感想記事は2ページに分けます。
このページでは 「全く無知の状態で観るのは恐ろしいので、どの場面に身構えたらいいのか予め知りたいが、重大なネタバレは踏みたくない」という方に参考になりそうな私の感想(軽度のネタバレあり)を書きます。
次のページからは映画を観た方(あるいは乗り越えることの出来ない理由により映画を観ることは出来ないが作品のことが気になる方)を対象にしたネタバレ込の感想 になります。


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「全く無知の状態で観るのは恐ろしいので、どの場面に身構えたらいいのか予め知りたいが、重大なネタバレは踏みたくない」方へ参考になりそうな感想(軽度のネタバレあり)

物語性

物語(ヒューマン・ドラマ)としてのテーマは『へレディタリー』の延長線上にあると思います。先に『へレディタリー』を観るのもおすすめです。悪い言い方をすれば、本作は『へレディタリー』の変奏であり新規性はありません。もしかするとこれがアスター監督にとっての命題なのかもしれません。(『へレディタリー』との比較は次のページにネタバレ込で書きます。)

エロ・グロ表現

「ゴア描写がインスタ映えする」という前評判(?)をツイッターで見かけましたが、物は言いようです。ショッキングな遺体が画面いっぱいに登場します。遺体に対する損壊もあります。
男女の裸体と、性交の描写もあります。
植物や虫を使った恐怖表現もあります。虫は植物や死体にくっついて湧くもの(死体があったら虫も湧くよね、というようなまあまあ受動的な表現)が多く、一番怖いモチーフは植物、特に花です。
怖い動物は人間だけです。生贄として家畜と熊を使用しますが、犬猫などの愛玩動物がひどい目に遭う展開はありません。

良かったところ(ストーリーに触れず、映像・音響のみ)

「現実と妄想があいまいになり、自我の境界がわからなくなる描写」「(化け物や超常現象に頼らず描く)人生の普遍的な不安」の描き方はとても技巧的に上手く、また表現として美しいです。『へレディタリー』でも見ることができた不安を煽るカメラワークを、今作では更に楽しめました。
作中の楽曲は村人たちがその場で演奏したり合唱しているものです(不安を煽るノイズや耳鳴りが被さることもありますが、BGMとして全く別の楽曲を映像に上乗せすることは無かった……ような気がします。映画を見返したくないので私は確認できません)。そういう意味では今作をミュージカルとして楽しめるかもしれません。

怖さ

作中には怖いシーンを描くために用意された「まだ怖くない」シーンがありません。物語は導入部から不安を煽り、めちゃくちゃ怖いです。怖さの中だるみがなく、開演から終演までずっと怖い思いをします(その怖い思いの内訳は「嫌な予感」から「直接的なグロ描写」まで、さまざまな段階があります。大きな音で驚かせるようなお化け屋敷的な演出はありませんが、サブリミナルにグロい映像がフラッシュバックすることはあります)。
私は場面が現場(お祭りのあるスウェーデンの田舎村)に移行してからずっと「帰りてぇ〜」と思いながら観ていました。

あると嬉しい前知識

『ミッドサマー』はルーン文字の知識があると所々に暗喩を察せられる場面があるかもしれません。……と思ったら公式サイトのネタバレページにルーンの解説がありました。映画を見終わってから、公式サイトをチェックしてください。

Q. ドラマシリーズ『TRICK』と親和性があるって本当ですか?

ネットミーム依存症者による悪質な冗談です。

ネット「ミーム」とは言いますが、その流行り方は遺伝子というよりもヴィルスのようだと思いました。私は嫌いです。

ほかネタバレのない感想

・もし『ミッドサマー』を3周ぐらい観たら、『マッドマックス4』のウォーボーイズの「V8!!! V8!!!!!」のように狂人に同調して楽しめるかもな〜と思いました。私は怖かったのでもう観ませんが。

・映画を見終わった直後、花屋のそばを通ったり、花壇に咲いている花を観たり、ボタニカル柄のワンピースを見かけると苦い笑いがこみ上げました。デニムのチュニックをお持ちの方は手放したくなるかもしれません。

・人によってはハーブティーが嫌いになるかもしれません。


「全く無知の状態で観るのは恐ろしいので、どの場面に身構えたらいいのか予め知りたいが、重大なネタバレは踏みたくない」方向けの感想は以上です。

次のページからは 「映画を見た人」向けに作品全編のネタバレ を書きます。私は映画評論家ではないし、この文章も文章としての質よりも鮮度を重視して書いています。この文章は主に私の友人同士で感想を交換するために書いた「私の感想」です。中立性はありません。宜しくお願いします。

「映画を見た人」向け 作品全編のネタバレ
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Author : 山川 夜高

libsy 管理人。DTP・webデザインを中心とした文化的何でも屋。
このサイトでは自作品(小説・美術作品)の発表と成果物の紹介をしています。blogではDTP等のTIPSを中心に自由研究を掲載しています。
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