『Solarfault, 空は晴れて』おまけページ
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おまけ小説
制作秘話・
あとがき(本物)
花束について
表紙イラストの花束に使われた花の名前を紹介しています。
作者によるブックデザイン解説
『Solarfault, 空は晴れて』制作にあたりどのようなデザイン意図を作品に込めたのか、小説家兼デザイナーによるセルフ解説。全6回程度の予定です。
イラスト
登場人物紹介
(詳細)
- 「ぼく」/森澤晴記(もりさわ・はるき)
- たぶん文学部の日文か仏文学科。小説を書いている大学生。中肉中背で特徴に乏しいふつうの青年。SIGNALREDSをはじめ邦ロックは好き。実在人物を勝手に理想化し小説に書いちゃったせいで大変なことになった。小説『fragments』に書いた自画像的存在の「ぼく」は謎の工場に勤務していたが、現実の森澤晴記は大学卒業後に書店に勤めているらしい。
名字の由来はモーリス・ブランショのもじりで、有名フォントベンダーではない。
- 「エクリさん」/柊えり(ひいらぎ・えり)
- たぶん芸術学科美学専攻。絵画と演劇鑑賞が趣味で、思わせぶりな態度を取る。もともとセミロングヘアだったが、『solarfault』で森澤が覚えていられない一件を経てばっさり髪を切った。ヒールを履くと森澤と背丈が並ぶ。ファム・ファタールと見せかけて……だった人。
名字の由来は有名フォントベンダーです。
- 神原(かんばら)
- たぶん哲学科。森澤晴記の同級生・悪ノリ仲間。煙草はピースを愛飲している。ロン毛のメガネの痩身。『あとがき』ではサギソウやアオミノウミウシのヤバいオタクの一面を見せる。
- 秦野(はだの)、里田(さとだ)、揚場陽(あげば・よう)
- たぶん日文学科など。森澤晴記の同級生。
- 月(つき)
- たぶん芸術学科美学専攻。柊えりの後輩(同学科同専攻)。金髪ポニーテールで片耳にピアスを開けている。性別の設定もなければ名字なのか名前なのか関係ないあだ名なのかも不明。『あとがき』でヤバいシューゲイザーオタクの一面を見せる。
- 護堂(ごどう)
- たぶん経済学科。月の同級生。京阪ではないゆるい関西弁話者。サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』を連想させる名前だが、彼自身はたぶん人生で遅刻したことがない。真面目でまとも。『あとがき』で小澤拓人の代わりに関西弁を話す人物。
- 日本(ひのもと)
- たぶん英文学科。月の後輩。ロックバンド・SIGNALREDSに傾倒し、小澤拓人と同じ煙草(キャメル)に手を出すヤバい強火ファン。シグナルが新譜を出すたびに「日本中が泣いた」とひとりで騒いでいる。煙草と読書傾向だけでなく、ファッションセンスも小澤に引っ張られている模様。
- 津久根(つくね)
- たぶん日文学科。日本の後輩。『あとがき』作中では4年生大学の2年生で、部では2年生が部長を務める慣例。
ゲストキャラクター
- 小澤拓人(おざわ・たくと)
- ロックバンド・SIGNALREDSのボーカル・ギタリスト。海外文学が好き。小説『Drive to Pluto』は2000年代=20代の頃の話で、こちらの『あとがき』は2010年代中頃〜後半の話のため三十路を過ぎている。関西弁話者だがええ格好しいなのでインタビュー等では頑なに標準語を語る、が作中一箇所だけ素が出ている。ちなみに英文学科卒。