『Solarfault, 空は晴れて』ご感想
山川さんの本は第一印象で特殊装丁のインパクトが強いですけど、書かれている文章にはその装丁が必要だと読む中で分かっていって、それはとても充実した体感ですよ
— あたの (@atanonata) February 19, 2023
『Solarfault,空は晴れて』の好きなところいろいろあるんだけどさ……小口染の青がさ……綺麗なだけじゃなくて……読むために開いたり傾けたりして濃度が変わるのがさ……作中の行為と重なって……大好き……なんだよね……
— あたの (@atanonata) February 19, 2023
山川さんの『solarfault, 空は晴れて』、昨日の文フリ会場で店番しながら一周して、いま喫茶店で二周目読み終わったところなんだけど、書き下ろし「fault」のラストで泣いてしまった な、何故 昨日の初読時とまったく印象が異なる…
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 21, 2022
一周目では理解しきれず取りこぼした言葉に、二周目だと付いていけたからでしょうか、没入感が違いましたね…。夜空に書かれたメッセージの光を幻視して落涙しました。改めてゆっくり感想をしたためたいです🙏
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 21, 2022
改めて…山川夜高 @mtn_river さんの『solarfault, 空は晴れて』を読了しました:)
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 22, 2022
鮮やかな青の小口染、うっすらと光のニュアンスを感じる淡いブルーグレーの表紙。持ち歩かず飾っていたくなるぐらいですが、一周目も二周目も戸外で読みました。組版もうつくしいんですよね…→#文学フリマで買った本 https://t.co/U1w25iotb8 pic.twitter.com/SfYQR1K4vW
→solarfault、水底の街について、fragmentsは初出時(10-8年前!?)に読んでいるはずなのですが大半を忘却しており、ほぼ初読の感覚で読みました。一見難解な純文学、数滴の淡い嘘を常飲し虚実の境目に沈みこむ語り手による散文が、本書後半へ向かうにつれて徐々にヴェールを溶かされてゆき→
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 22, 2022
→ジョークめいた軽やかな「あとがき」を経て、書き下ろし「空は晴れて」で罪の内実が明かされる。ので、ぜひ二周読んでほしい…。困惑しつつの一周目と言葉についていけた二周目とで読後感がまったく異なり、二周目faultのラストで目に浮かんだ情景に私は何故だか落涙しました→
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 22, 2022
→作家の「罪」の物語、と称されているとおり、私にも身に覚えのある箇所が多々あり(不意に立ち現れる真実の一文に作者自身も打ちのめされることとか、他にも色々)、一方、虚実の境が見えないほどの淡い嘘を求めた彼とは対照的に、初めから幻想とファンタジーを書く私は、真っ青な原液シロップに→
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 22, 2022
→数滴だけ現実を加えたものを常飲しているか、あるいは一滴の耐え難い事実を透明な嘘によって見えなくなるまで薄めたものを時に書いているのやもしれず、想像して一人笑ったりしました。もし後者ならそのシロップは何色なのかしら。
— 風野 湊🌿文学フリマ東京 H-35 (@feelingskyblue) November 22, 2022
楽しい読書体験でした。美しい風景をありがとうございました!終
『Solarfault, 空は晴れて』読了 内容についてはこちらでは伏せますが、やはり山川さんの小説が好きだと強く感じる本でした
— kooriya (@blueriverside) November 23, 2022
承前→
— 山川夜高🏖 (@mtn_river) November 28, 2022
>完全に理解できなかった
理解=完全な解読の必要はなくて、読書体験が楽しかったのであればそれでOKです。
本は逃げないので、良かったらまた気の向く時にお楽しみください。
感想を送るのって大変なお手間だと思うのですが、ご感想いただき本当にありがとうございました🙏
11/20の #文学フリマ東京 で入手した山川夜高(@mtn_river)さんの「Solarfault, 空は晴れて」によって生じたテキストです。青くて美しい本を読みながら、こんなことを考えていました。https://t.co/Wd4VZlOSsY
— みつまる (@Mitsu_Maru) November 27, 2022
これは僕が2022年11月20日の午後、「Solarfault, 空は晴れて」という本を読んだ時に生じた反応を元に生まれたテキストである。記憶というのは揮発性であるだけでなく発泡性でもあるから、1週間という時間は記憶を発酵させるに十分な時間だ。読んだ小説の感想文が新たな小説であっていけない理由はない。― Bleu
とても良い経験をさせてもらいました。小説という形をとったインスタレーションのようで、作品を通じて自分自身の思い出と対話する時間になりました。前半の孤独を感じさせる幻想的な夜も、後書きを挟んだサークル活動の賑やかさも、どちらも自分の中に「あった」記憶へのポインタでした。
— みつまる (@Mitsu_Maru) November 28, 2022
物語を追うことからいつしか遊離して、テキスト自体と自分自身との相互作用を楽しんでいました。彼の名前の通り「村上春樹的」な読書体験だったかもしれません。ですので、感想があのような形になったのです。
— みつまる (@Mitsu_Maru) November 28, 2022
山川さんの新刊『Solarfault/空は晴れて』の感想です。 https://t.co/NON6OdvOLX
— kooriya (@blueriverside) November 30, 2022
まず装丁が目を引きますよね。あれは嘘一色でもあり……。
ページを触ったときにインクの凹凸がわかるのを楽しんでいました。
はじめのページが、スイマーズのときのカバーそのままで嬉しかったです。自分の中で森澤さんシリーズといえばあの紙だったので。
最初の三部作は8,9年ほど前に初めて読み、それからも何度かpdf版で読んでいたので懐かしい友人に挨拶するように読んでいました。ちなみにこの、それなりに長い期間があとで水星に牙を剥きます。
『Solarfault, 空は晴れて』
目次
「Solarfault」
- solarfault
- 水底の街について
- fragments
- あとがき
「空は晴れて」
- fault
- 空