投稿者: 山川 夜高

山川さんは、岡本太郎さんをどう思いますか?
岡本太郎さんは、自分の職業を人間だと言ったらしいですが、山川さんはどう思いますか?(
2017/01/09 )
お世話様です。質問コーナーに大幅に時間を取られている気がします。友人には「ファ○通のお便りコーナー」とまで呼ばれてしまいました。おもしろラジオDJじゃないんですよ私は。
質問者がわざわざ回答者に私を選んで質問を寄せてくださっているからには、私も独自の回答をしたいとは思うのですが、それにしても守備範囲の斜め上(下? 横?)の質問で困りました。そして回答にも滅茶苦茶時間がかかりました。
平たく言えば「どうって、どうも思わねえよ……」としか回答できません。好意もなければ憎悪や蔑視もなく、その他の感情もありません。特別なにも思わないのです。
ただ、回答に窮したのは、私が岡本太郎について無知だからでもあります。これも勉強の機会だと思いますので、岡本太郎について調べたことや所感をまとめます。
調べ物は下記の順序で行いました。2と3は平行しています。
- とりあえず私があらかじめ持っていた知識+インターネット検索で出てくるような知識で書く
- 美術館や博物館で、作品・資料の実物を見る
- 関連書籍・岡本太郎著書を読む
そして、これは岡本太郎に限ったことではなく、あらゆる内容に対してですが、「どう思いますか」という漠然とした問いの立て方に対しては「どうも思わない」としか答えられません。
続きを読む
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
2017年はもしかしたら『Fortuna Theatre』しか書いていないという酷い体たらくでした。今年はもうちょっと頑張りたいところです。
代わりに人物イラストの方は、かなり分かってきたというか、1枚1枚に課題を見つけて邁進できている感じがします。
二足わらじなのかそれ以上なのか、とにかく色々なことに手を出しています。今年はよりアクティブに活動できるといいですね。
本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
皆様にとってすばらしい一年になりますように。

山川さんの、尊敬する画家と小説家を一人ずつ、挙げてください。
(2017/12/22 )
clap から頂いた質問のお返事です。ご質問ありがとうございます。回答の遅さには目を瞑ってください(迷っていたので)
作品の品質と作者の人徳はまったく関係のない事柄なので、影響を受けた作家=作品の思想と尊敬できる作家=人間性は一致しません。
経験則ですが、「良い作品を作った作家にはクズが多い」は真だと思います(でも「人間的にクズならば良い作品が作れる」は偽ですね)
パッと思い浮かんだ人物を挙げるのであまり真に受けないでください。
唯一挙げるとすれば、シュルレアリストの画家ルネ・マグリットです。彼は画家一本で生きたのではなく、人生のかなり長い間をサラリーマン(銀行員兼広告デザイナー)として生きていました。画家として生計を立てられるのはかなり後になってのことです。彼はアトリエを持たず、絵画制作時はスーツを着てダイニングで描いていました。油絵の具の汚れは本当に落ちにくいので、スーツを着て一家共用の食堂で絵を描くなど常識はずれです。
それから絵画の実物を見るとよく分かるのですが、マグリットの作品はたぶん「絵画である」ことにこだわりをもっていません。画面の筆運びに執念も技巧もほとんど感じられず、「あっさり」「さっぱり」しています。そういう「描きたいモチーフが描けれるのなら、画材や技法にはこだわらない」ドライさが面白いと思います。
[amazonjs asin=”B00VFIG3NY” locale=”JP” title=”マグリット展公式図録”]じつは「絵を描く美術家」には二種類います。絵を描くこと自体を研究対象にしている作家と、絵を描くことは表現手段に過ぎない作家です。画家という言葉では、前者(絵を描くこと自体が絵を描く理由の作家)しか拾い上げられません。
私が参考にしている作家はほぼ後者(絵は手段に過ぎない作家)なので、「尊敬する画家」にあてはまる作家はほとんどいません。
好きな画家はいるのですが、その人柄を知らないので尊敬はできません。
小説家の方はたいへんお世話になった方がいるのですが、ここに書いても良いことも悪いこともないので書きません。サイト内のどっかに書いてあると思います。
頂く質問が妙に難しいものばかりで回答が遅いです。おまけに回答がしょっぱいです。すいません。こんなんでよければ2018年も引き続きよろしくお願いします。